HOME > 美容オタクによるこだわりコラム > トリートメント > 【ヘアケア基礎編】4つのダメージ対策!髪の構造を知って髪を守ろう

美容オタクによるこだわりコラム

一覧へ戻る  |  Next >

【ヘアケア基礎編】4つのダメージ対策!髪の構造を知って髪を守ろう

4つのダメージ対策!髪の構造を知って髪を守ろう
『キューティクルってどこにあるの?』『キューティクルの役割は?』
髪の構造を美容師が教えます!今回はヘアケアの基礎を学びましょう!色々なヘアケア方法がありますが、まずは、そもそも髪を傷ませない事が大切です。日常に潜む4つのダメージと対策方法をお伝えします。

 

1.髪の構造
☆キューティクルってどこにあるの?
☆キューティクルの役割
☆髪は何でできている?
2.日常に起きやすいダメージ
☆4つのダメージ対策
『熱』『紫外線』『摩擦』『化学的な』ダメージ
3.まとめ

 

1.   毛髪の仕組み

|キューティクルって髪のどこにあるの?
髪の毛の構造って知っていますか?
1本1本の毛髪はとても細く、目で見ただけでは構造がわかりませんが、何倍にも拡大して見てみると
私たちの毛髪はまるで『のり巻き』のような構造をしています。


 

 1本の髪は3層構造!!


のりの部分が『キューティクル』

 
ご飯の部分は『コルテックス』

 
具の部分にあたるのが『メデュラ』

という名前で呼ばれています。普段よく耳にするキューティクルは髪の3層構造の一番外側にあります。








美容師さんは髪の構造を左のような図で毛髪について学びます。

まさに髪の断面は『のり巻き』のようです。


そして、ご飯の部分の『コルテックス』とのりの部分の『キューティクル』が髪のダメージに特に関わりがあります!





 
|キューティクルの役割
髪の3層構造の一番外側にある『キューティクル』は2つの役割があり、内部の成分が外に出ていかないようにする役割と、外からの刺激から内側を守るという役割があります。
日常のダメージ要因により、『キューティクル』がはがれ落ちると、『コルテックス』部分にある髪内部成分が流出してしまい髪のダメージが進行してしまいます。『のりがはがれて、ご飯が外に流出!』といったイメージです。
 
|髪は何でできている?
髪は『ケラチンタンパク質』という硬くてもろいタンパク質で出来ています。ちなみに、肌や皮膚は『コラーゲンタンパク質』という柔らかくて保湿性の高いタンパク質でできています。
様々な毛髪のメカニズムが解明されており、美容室ではこのケラチンタンパク質を補充しながらパーマやカラーを行うための処理剤やトリートメントがあります。
 
 

2.  日常に起きやすいダメージ

|4つのダメージ対策
上記にあった、『のりがはがれて、ご飯が外に流出!』これが起きると、大切な髪がダメージを受けます。
大きく分けると日常では4つのダメージが存在します。
日常に潜む『熱』『紫外線』『摩擦』『化学的な』ダメージから髪を守る対策方法をお伝えします。
 
⑴『熱』によるダメージ
ヘアアイロンや、毎日のドライヤーの「熱」が適切でない場合に髪が「やけど状態」になってしまいます。
これは、「タンパク変性」という現象で、生卵が熱でゆで卵になるのと同じ現象で、
一度タンパク変性が起きると元に戻す事ができないので、暑すぎる熱に気をつけましょう。


熱のダメージ

【対策】
髪を熱から守る「アウトバストリートメント」をつけ、熱を当てすぎないように気をつけましょう。ドライヤーは20cmほど離して、斜め上から当てましょう。
髪が濡れている時は特に熱に弱いので、タオルドライをしっかりしてから乾かしましょう!
ドライヤーのかけ方注意点はこちらをクリック










 
⑵『紫外線』によるダメージ
肌と同じように、髪も日焼けします。長時間強い「紫外線」を受けると、毛髪内部にも影響を及ぼし、髪の変色も起きてしまいます。
 
髪の紫外線対策
【対策】
まずは、帽子をかぶりましょう!
最近では髪の毛専用の「日焼け止め」も出ています。長時間強い紫外線を浴びる時や、紫外線が強くなる時期は髪も紫外線予防しましょう。
 







⑶『摩擦』によるダメージ
過度なブラッシングやシャンプーなどの「摩擦」で、キューティクルがはがれてしまいます。

ブラッシングによるダメージ
【対策】
濡れた髪は乾いている時より、弱い状態です。摩擦でキューティクルがはがれやすくなりますので、濡れたまま寝ないようにしましょう。
絡んだ髪は、毛先から丁寧にとかしましょう。
髪を優しく扱えば、キューティクルを守れます。
 






⑷『化学的な』ダメージ
パーマ、カラーなど髪にアルカリ剤や還元剤によりキューティクルが弱くなるのが、「化学的なダメージ」です。化学反応で、パーマをかけたり、カラーをしているので、ダメージを0での施術は今の所難しいです。

【対策】
美容室にはパーマ、カラーの際は、前処理剤、中間処理剤、後処理剤を使用し、ダメージ部分の修復と保護をする処理剤があります。また、日常でダメージしてしまった髪も美容師さんにダメージ診断をしてもらい、現状のダメージレベルに合わせたサロントリートメントやホームケアアドバイスをもらいましょう。正しいケアで、補修&改善をしていきましょう。


 
 

3.   まとめ

今回は、毛髪の仕組みと日常に起きている髪のダメージ要因と対策法ご紹介しました。
 
○毛髪の構造は『のり巻き』のような3層構造でできています。
 
○1番外側にあるキューティクルが中の成分を守っています。
そのキューティクルが、はがれるとダメージが進行します。
 
○日常に特に起きやすいダメージは、「熱」「紫外線」「摩擦」「化学的な」ダメージです。
 
少し意識するだけで、日常生活な中でダメージを防ぐ事ができます。取扱商品は美容室によって様々ですが、髪質に合わせた色々な処理剤やトリートメントがたくさんありますので、ダメージに合わせたケアをプロに聞いてみてください!髪の構造を知って、日常のダメージ要因から髪を守りましょう!

 

Writed by

頼れるTEAM STYLE.最後の砦
TAEKO KANAZAWA
金澤 多恵子

カテゴリ:

一覧へ戻る  |  Next >

同じカテゴリの記事

2019/04/25トリートメントヘアケアアイテム美容室Q&A

美容のプロが教えます!流さないトリートメントの選び方&選ぶ際の注意点!

流さないトリートメントを選ぶときのポイントと選ぶ際の注意点を美容のプロが教えます! 『使ってみたいけど、種類が多くてわかりにくい!』『自分の髪質や髪型似合うものが知りたい』 というお客様の声が...

続きを読む

2019/04/12トリートメントヘアケアアイテム美容室Q&A

種類が多くてわかりにくい!?流さないトリートメント種類別効果を美容のプロが解説!

種類が多くてわかりにくい!流さないトリートメントを美容師が簡単に解説。 『使ってみたいけど、種類が多くてわかりにくい!』『自分の髪質や髪型似合うものが知りたい』 というお客様の声がとても多い...

続きを読む

2018/07/20ダメージトリートメント

【頭皮ケア基礎編】皮膚の構造を知ってトラブルを予防しよう!

皮膚の構造を知って、頭皮トラブルを予防しましょう! 美容室でお客様から、『頭皮について』のお悩みをお聞きすることがとても多くなってきました。 今回は少し専門的なお話になっていますが、皮膚の構造...

続きを読む