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美容師が教える!正しいドライヤーのかけ方と『熱』のダメージ


ドライヤーをうまく使いこなして、『熱』ダメージから髪を守ろう!
今回はドライヤーのかけ方と『熱』のダメージについてお伝えします。
『皆さん毎日シャンプー後、ドライヤーでどんな風に乾かしていますか?』
『ドライヤーを使わない方はいますか?』
ドライヤーをどう使えば『熱』から髪を守れるのか!?
『正しい使い方』と『髪の構造や性質』を知ると、日々の『熱』ダメージから髪を守ることができます。


【ドライヤーのかけ方】
1.ドライヤーで『乾かす!?』or『乾かさない!?』(ドライヤーは必要!?)
2.正しいドライヤーの手順(熱をうまく利用しよう!)
3.ドライヤーの温度(近すぎるのは注意!!)
4.まとめ



1.   ドライヤーで『乾かす』or『乾かさない』

|ドライヤーが必要な理由
お客様からよくご質問を受ける『Q&A』に沿って、ドライヤーが必要な理由をご説明していきます。

 Q.『ドライヤーは使った方がいいですか?』
 A.『ドライヤーで乾かした方がいいです。』
 
 Q.『自然乾燥はダメですか?』
 A.『髪は濡れている時が一番ダメージを受けやすいので、ドライヤーで乾かしましょう』

 Q.『ドライヤーの熱で髪は痛みますか?』
 A.『正しい使い方をしないと、熱でダメージします』

 Q.『なぜ、ドライヤーで乾かすのが必要なのですか?』
 A.『上記の通り、誤ったドライヤーの使い方をすると髪はダメージしてしまいます。しかし、髪は濡れたまま状態が一番ダメージを受けやすい状態なので、乾かすことが必要です。



|濡れたままが一番『ダメージ』につながる
髪は、濡れている時とても弱い状態になってしまうのです。

毛髪は色々な結合でできています。「ペプチド結合」「シスチン結合」「水素結合」「イオン結合」という結合があります。少し難しく感じますが、この中の「水素結合」が、ここでのポイントとなります。
4つの結合のうち一番弱く切れやすいのが、「水素結合」です。髪を濡らすと結合が切れ、ドライすると、またつながるのです。
なので、髪を濡れたままにすることは結合が切れたまま放置していることになります。このままだと、髪はとても弱い状態でダメージが進みます。キューティクルが開いたままで、摩擦によりキューティクルが剥がれてしまいます。
キューティクルが剥がれることは、イコールダメージの原因になります。
髪はドライヤーをかけることにより、濡れて切れてしまった髪の『水素結合』をしっかり再結合し、つなげてくれるのです。髪が乾くと、濡れたままよりも髪が強い状態になります。適切な『熱』と手順で、自然乾燥ではなくドライヤーで『髪は必ず、乾かしましょう!』


2.   正しいドライヤーの手順

|手順を守って、ツヤツヤに乾かそう!
上記を踏まえ、正しいドライヤーの手順をご説明します。疲れていたり、面倒だったりして、適当になってしまいがちですが、正しい手順で時短で乾かしましょう!髪の性質やダメージレベルについて合わせて覚えれば、ツヤツヤの髪に乾かせます!

1.タオルドライを入念に

早く乾かすためにまずは根元からしっかりタオルで拭きましょう。
タオルドライでしっかり水気を取れば、熱を与える時間が短くなり、面倒なドライ時間も短くなります。
タオルドライの時点で7割くらい乾かしましょう。
髪に水分が多く残ったまま乾かしてしまうと、乾きにくいだけではなく、濡れた髪は熱に弱いので、『濡れた髪』に『熱』が1番のダメージの原因になってしまいます。こすってしまうと『キューティクル』が剥がれてしまいます。髪が長い方は、毛先はタオルに包み、ポンポンと叩くようにします。

1)根元をジグザグに拭く      2)毛先をタオルに包む       3)こすらずにポンポン叩く


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2.アウトバストリートメント(流さないトリートメント)をつけよう

熱から守るアウトバストリートメント(流さないトリートメント)をつけましょう。
『ヒートプロテクト(熱から守ってくれる)』成分や、『熱の力を利用して髪を補修してくれる』成分が配合されているものもあります。何もつけないより、『熱』のダメージを受けにくくなりますので、『使用感』『ダメージレベル』『髪質』『仕上がりの質感』などを見比べて、より髪に合うものを選びましょう。
「オイルタイプ」「ミルクタイプ」「クリームタイプ」「ミストタイプ」等たくさんの種類があり、仕上がりの質感が異なります。
全てに共通する付け方は、手のひらで均一に伸ばしましょう。ダメージの大きい毛先からつけましょう。熱の当たりやすい表面にも指を通すようにつけましょう。
ポイントは、『均一に!』『ダメージのところにつける』『つけすぎない』です。

1)手のひらに出します       2)均一に広げます         3)毛先から       



3.ドライヤーをかける


1)根元→中間→毛先の順で乾かしましょう!
乾かす順番型伊勢手になります。

根元は生えてきたばかりで、毛量も多く、乾きにくいです。毛先に向かって、ダメージを受け、カットの削ぎが入っているので乾きやすくなります。
乾きにくい根元から、中間、毛先の順を決めて乾かすと、必要なところに必要なだけ『熱』が当たるので、乾かしすぎ(オーバードライ)を防ぐことができます。
『乾かせた!』と思っても、意外と乾いていないことが多いです。
ドライヤーを止め、触った時に冷たく感じるところはまだ水分が残っていますので、再度乾かしましょう!乾かし残しがあると、『ダメージ』と『寝癖』の原因になります。



2)前髪がある方は、上から風を当てて、『右から左』『左から右』に乾かしましょう。
最後に、おろしたい方は前に流したい方は流したい方向に向かって当ててください。
くせ毛の方は、引っ張りながら乾かしましょう!
   


3)頭の『後ろから前』『前から後ろ』に向かい風を当てて根元を乾かしましょう!
ドライヤーを持っていない方の手は、ジグザグに動かし、そこに風を当てます。くせ毛の方は、引っ張りながら乾かしてください。
根元の生えぐせがとれ自然な位置に髪がおさまります。
後頭部が一番乾きにくいので、後ろから当てると早く乾きます。
根元の生えぐせがしっかり起こせていることがドライヤーをうまくかけるポイントです。
ボリュームが欲しい方は下から、ボリュームを抑えたい方は上から風を当てましょう。
 

 
4)根元が乾いたら、中間から毛先にかけて乾かしていきましょう。
髪に対してドライヤーの風が45度の角度になっていると、乾かしすぎを防げます。
中間から毛先は、ドライヤーを持っていない方の手を広げて、手ぐしを通しながら乾かします。
髪に対して90度の角度になってしまうと、熱が当たりすぎてオーバードライになり、ダメージしやすくなるので気をつけましょう。
根元から毛先にかけて、一定方向からドライヤーを当てるとキューティクルが整いツヤが出ます。

5)最後に冷風を当てると、乾かした髪の形状が記憶されます。
『熱』に気をつけながら根元から毛先まで、湿り気のないように乾かしましょう。
静電気が起きてしまうと、乾かしすぎ(オーバードライ)です。乾かしすぎに気をつけてください。

3.   ドライヤーの『熱』

|『熱』で起きるダメージ
濡れた髪は、高すぎる熱をあたえてしまうと「タンパク変性」という現象が起こってしまいます。
これは、『生卵が熱を加えると固まる』のと同じで、髪が火傷状態になります。
また、パーマやカラーの薬剤が効かなくなってしまうこともあります。
一度「タンパク変性」を起こしてしまった髪は、元に戻すことができません。
ドライヤーの吹き出し口は100℃から120℃くらいの温度になるので、近すぎないように気をつけましょう。
熱すぎる『熱』を当ててしまうと、頭皮も乾燥しダメージしてしまうので注意しましょう。

|高すぎない『熱』で乾かすには?
髪との距離は、15cm〜20cm離しましょう。
吹き出し口付近は高温です。ドラヤーを話すことで髪にあたる温度が下がります。
一定の場所に長く当て続けないようにドライヤーを動かしましょう。
ドライヤーを動かすと、髪にあたる温度が下がります。
中間から毛先を乾かすときは、髪に対して45度の角度で当てましょう。
髪に対して直角に当ててしまうと、温度が高くなってしまうので、斜めを意識きましょう。
   


4.   まとめ

いかがでしたか?今まで、正しく乾かせていましたか?
順番を守り、注意事項が分かれば、『熱』は髪の味方になります。

1.濡れたままが一番髪が弱い状態で、ダメージを受けやすい。
2.乾かす順番は、根元→中間→毛先(前髪のある方は、前髪から)
3.ドライラーが近すぎると、『熱』のダメージを受けやすい。
4.正しくドライヤーで乾かすとツヤが出る。


濡れたままでいても髪はダメージしてしまい、ドライヤーのかけ方を誤ると『熱』のダメージを受けてしまいます。
しかし、ドライヤーを正しく使い『熱』をうまく利用することで、艶のある髪を手に入れることができます。
正しいドライヤーのかけ方で、ツヤツヤの髪を手に入れましょう!

Writed by

困った時のみんなの味方
頼れるTEAM STYLE.最後の砦
TAEKO KANAZAWA
金澤 多恵子
 

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